妄想酒場


アルタンがいればーーああうつむかないでー歩いて行ける―この妄想さばーくー。
というわけで、実際はうつむいてばかりの管理人の妄想を吐き散らす「妄想酒場」でございます。
でも中世パラレル置いたらいっぱいになった。
・・・・。
何はともあれ。

求められる縋られるアルフォンスばんじゃーーいっ!!!



・11月6日から12日までの間に書き散らかした、中世パラレル。をまとめました。
ファンタジーと笑いののりで、読んでいただければ幸いです。


<主要登場人物紹介>

エド・・・ナントカ国の王。弟馬鹿。もちろん恋心を抱く。
アル・・・エドワードの弟・皇太子だったころ、エドをかばって意識不明の重体に陥る、5年間植物人間。
ロイ・・・敵国の王




<上>

  アルの目覚め

植物人間だったアルフォンスが、目覚めるところから始まります。
5年ぶりに目覚めたら、兄さんがすごい成長している上に王様になっていて、なんと奥さんも迎えているのね。なんか
置いて行かれた感じ・・・。
しかも目が覚めても兄さんに囲われてしまって、あんまりまわりと交流が持てないよ←兄さんの独占欲(萌っ)。
でも兄さんの奥さんと娘(二―ナ設定)とはちょっとしたことから大の仲良しに。
目が覚めてから、激しい環境の変化に戸惑って何となく居場所のなかったアルタンはすごく嬉しがる。
そこからなんとなく周りと溶け込んで、日々に幸福を感じるようになる。生来の人あたりのよさと癒しの力で周りからも
すごく愛されるのねーー。
とくに兄さんからは寵愛されちゃって、アルフォンスがいないとエドワードが錯乱状態に陥ったりして周りの人は困り
ます。
(そこらへんから兄さんはアルフォンスに対する自分の執着とかに気づいて、ついでに恋心とか抱き始める。)

  兄さんの告白

ある日兄さんに連れ出されたアルフォンス。花畑に連れていかれて、純粋に喜ぶんだけど、実はそれは兄さんが、ア
ルフォンスが眠っている間毎日一個づつ種を植え続けてできた花畑なんだよって聞かされる。(メルヘンだ。。。)
しかもそのまま兄さん、強引にキスして、告白する。

アルタンは、兄さんが奥さんも子供もいるのに、何を言っているのかよくわからなくて、ただ混乱するのねー。かわい
そうなアルフォンさん。
でもなんかのきっかけで、自分も兄さんにすくなからず想いを抱いてるんだろうな、って気付く(ここらへんのエピソード
が思いつかなかったのが没の原因)。それで兄さんにひっそりと告白します。
え。両想いなんだ・・・ふーん・・

ちなみに、できた直後の設定で書いてた超半端SS


******


『多分、』

『多分、ボクも兄さんのことを、愛してるんだと・・・思う』

(あいつもなあ・・・)
エドワードは眠れずに、窓の外を見つめている。春を待つ木々たちが、夜の間にも息をひそめて成長しているかのよう
に風に、揺れた。
今は闇に隠れているのだろうが、朝になればまばゆいばかりの緑が庭を彩るだろう。


「あいつも、もうちょっとわかりやすく・・・」

呟いた。
もし本当にアルフォンスが自分を愛してくれているのなら、「愛している」と言って、抱きしめて、キスの一つでもしてく
れればいいのだ。それだけでエドワードはきっとこの国一つくらいは滅ぼすことができる。こんな国、ほっぽって、二人
で逃げてしまいたいのがエドワードの本音だ。

あんな風に回りくどく、ひそやかに愛の告白をして、苦しそうにしかめられた眉で、ほのかに染まったうなじなんかを覗
かせながらうつむかれたら。
愛らしくて、いじらしくてたまらなくなってしまう。

「馬鹿アル」

自分のどんな小さな仕草も、この兄をとらえて離さないことを、弟は知らないのだ。
拳をギュッと握りしめて、目を閉じた。

くそう、会いたい。

今誰よりも、誰よりも。
愛おしい弟に会いたい抱きしめたい。

エドワードは、固膝を抱えて、窓際にうずくまった。

春に似た風が窓の外をのどやかに通り過ぎていく。
カーテンは朗らかに閃いて、部屋を彩った。

*********




<中@>

  ロイ・マスタング登場

前編でくっついた兄弟なのですが、アルフォンスはやっぱりどう考えても、エドワードの奥さんと二―ナ(娘)に遠慮し
て上手く兄さんと接することが出来ない。
兄さんは、奥さんとの結婚は国を守るための政略結婚だったから、はっきりいって奥さんの存在を眼中に入れてない
んだけどね。(ひどい男・・・!!)
キスも何もしていない、両想いの兄弟の描写。ここから中編が始まります。

  囚われの王子様成立

アルフォンスが目覚めた頃世の中の情勢が不安定で、実は兄さん外交にかなり苦戦しています。
特に隣国の王・ロイマスタングとはあまり折り合いが合わず、腹の虫も好かず。でも兄弟の居る国はそんなに大きな
国でもないので、うまく立ち回らなければならない・・・兄さん苦脳・・・

そんな折、たまたま何かの機会にロイマスタングとアルフォンスが出会って、顔見知りに。(エピソード浮かんでねえ
え。こういうの妄想するのが楽しいのにさ!!)どうせアルフォンスが、兄さんの花畑に入って花を愛でているときに、
ロイマスタングが迷い込んできて、話しこんだり、とかそんなんじゃないだろうか・・・←だめな物書き。
んで、兄さんとマスタングが外交するにあたって、ロイマスタングは人質を要求して見返りに国の安全を確保すると申
し出る。・・・ロイエド安保条約・・・・・・・ ・・・・・。(←情けなさに泣きそうになった。)

いわずもがな人質とは、アルフォンスさんのこと。麗しの王子を要求してくる。

アルフォンスを人質にするなんて・・!!!
もちろん完全拒否のお兄さん。

ではここで、残念ながら管理人的賞味期限が、切れてしまったSSをおひとつ。


******



「ふざけんな」

エドワードが静かに顎を引いて、金色の瞳を鋭く光らせた。
にじみ出るような怒気。ロイマスタングはひるむどころか、逆にそれをせせら笑うように続けた。
「アルフォンス王子なら、君の国の現在の状況も、我が国との関係も知っているはずだが。使えぬ姫よりは、人質価
値ある強靭な勇者の方が私の国には欲しいところだな。」

「だめだ、絶対に、ダメだ。」
「エドワード王よ」
王、と呼ばれた青年は金色の髪を振り乱し我を忘れた様子だった。先ほどの相手を威圧するほどの剣幕を振り払っ
て、今度は怒鳴る。

「拒否する!戦争も避けられないのならば受け入れよう。だが、その条件だけは飲めない。自国に帰られよ、ロイ・マ
スタング。あるいは今ここでこの剣に伏すか。」
「貴様・・・!」

「お待ちください・・・!!!」

ああ。
と、エドワードは思わず両目を強く瞑った。

絶対に来るなと言ったのに。

少年らしさを残す高い叫び声はホールに反響し、二人は同時に入口を見た。素早い動作で、少年が走り寄ってくる。
剣を抜きはらったまま立ちすくむロイマスタングの足もとに、片足をついてひざまずいた。

「行きます。マスタング王。喜んで王の国に参じ、王のために働きます。兄の無礼をお許しください、あなた様の慈悲
と恩恵に、心より感謝いたします。」

「アルフォンス・・・!!!」
アルフォンスはその小さな背中に、兄の痛いほどの怒りと焦りを感じた。
ひるんではいけない。
床に、拳を擦りつけるように押しつけて、アルフォンスはそれをじっと見つめた。

******

ここで、アルフォンスのお陰でなんとか条約締結。もう文章のひどさとか、ところどころ吹き出しそうになるセリフ回しと
か、ギャグだと思って流して下さいまし・・・
なにはともあれ。
さすがアルフォンス!頼りになるね★
アルフォンスはこの後、まさに囚われの王子様状態でロイマスタングに身柄を拘束される。
ぎりぎり兄さん(萌えっ)は最後まで抵抗を見せ、アルフォンス監禁、ロイマスタング暗殺、さらには兄弟で駆け落ちを
目論むも、聡明なアルフォンスとかその他の事情によって阻まれる。そういう過程も考えたかったけどね・・・(遠い
眼)





<中A>

  ロイ→アル

ロイマスタングの国にて、囚われの王子様となってしまったアルフォンス。といっても貴賓扱いで、国の人と仲良くなっ
たり、マスタングの側近みたいな感じになったりして意外とこの国の生活を楽しんだりしています。あるたんはどこで
もアイドルだよ★(嬉しそう)

  鷹狩りのアルフォンス

ある日、鷹狩りの行事が国を挙げて行われることになる。
ロイの国と協定を結んでいるはずのキング・ブラッドレイの国との関係の雲行きが怪しく、明日は戦いになるかもしれ
な い、というその日、国を励ますために鷹狩りを行うんだけど(まじか)。
主催はロイマスタングだから、もちろんアルフォンスは貴賓として参加。
はいここでお約束、暴走した鷹をアルタンがナウシカ的要素で以て宥めて、みんなから感謝されます。
皆さん想像してください。アルタンの腕に、諸羽を広げた鷹・・・・凛々しい。麗しすぎるよ。
アルタンのお陰で鷹狩りは大成功。でも、素の腕に鷹が止まったもんだから、爪で腕が傷ついてしまって、しかもそ
れをロイ・マスタングに目ざとく発見される。
遠慮するアルタンを、マスタングさんは治療してくれます。

ここでSSをひとつ

********



腕をつかむ力は、ちょっと強くて簡単には離せない。ロイマスタングは眼を伏せたままで、もくもくと包帯を巻いてい
る。
「君に動物と話せる力があるなんて知らなかったな。」
突然口を開いたから、アルフォンスはただ、へへ、と小さく笑った。
「やはり勇敢な戦士を選んだことは正解だったらしい。」
包帯の、端と端を結んで、治療はもう済んだように見えた。顔を見上げると、まっすぐにこちらを見つめてくる、黒い瞳
と目が合う。
「明日、出陣しろ、アルフォンス・エルリック。君にふさわしい初陣だ」

アルフォンスは鷹に似た鋭い目をじっと見つめて、なにも言わず、頷いた。

明日の相手は、剛腕で世界に名を聞かせるアレックス・ルイ・アームストロングだと噂で聞いた。

「先陣切って駆けましょう」

ほほ笑んだ。あてられた包帯に、もう一方の手を載せてゆるく握りこむ。

******




なんか、戦国時代?的な・・・日本史の方が好きなんだもん・・・・
それから、アルフォンスはロイマスタングの貴賓という立場から正式に部下になり、出兵されます。
これはずっと前に日記に載せた、アルフォンス初陣の模様。





******

「戦え、少年よ」
声に咄嗟に振り返った。麦一面の野に、大柄の男が立っている
満身に血を浴びて、夕暮れの中、これ以上ないほどに赤く染まっている。
(残党か、あるいは逆に生き残りを狩りにきたか)
なんにせよ初陣だ、と思った。屈強なその男は初めての剣を交える相手として、申し分ない。

「名前は」
アルフォンスは問うた。剣を交える相手には名前を尋ねようと決めている。
「アレックス・ルイ・アームストロング」
「アルフォンス・エルリック」
鞘から剣を引き抜いた。引き抜きざま自分も名乗る。
「アルフォンス。いい名前だ。」
アルフォンスがほほ笑む。
「あなたはいい人だ」
と告げると、屈強な男も破顔した。

拳と剣で何合かやり合ってから、相手がとてつもない強者だと悟った。
勝てないかもしれない、だが勝機は無くもない。
相手の拳に時折優しさがうかがえる、それをつけばいいだけだ。だが、それはためらわれた。

死ぬだろうか、と考えた
(死ぬだろうな)
戦いの最中に、死を意識した方が確実に負けることなど、初陣のアルフォンスでさえ知っている。


******


自分の中ではこのあと、急に土砂降りになり、つばぜり合いしていた二人がなんだか間が抜けてしまって大笑い、ま
た会ったときにこの決着を!!みたいな感じですよ〜。微妙だな!




<中B>

  手籠めにされちゃうアルフォンス

前の話でアルフォンスは初陣を果たしたのですが、敵の大将のアレックス・ルイ・アームストロングを討つ絶好のチャ
ンスにいながら討たなかったということで、ロイ・マスタングに呼び出される。

ちなみに中世パラレルアルフォンスは、5年寝たきりだったこともあって小柄です。ちょうどシャンバラ弟みたいな感じ
かなあ。管理人設定ですので皆さんの妄想具合にももちろんお任せしますが!
*「ジョゼ」さんはメイドさんです。アルタンと仲良しなの。(ひどい・・・)

**************

 「とんだ役立たずだな」
背中の気配がため息混じりに呟いた。

アルフォンスは窓に肘をかけたままで、四角にきりとられ空を見ている。
赤く陰影を付けた雲が通り過ぎてゆく、その影の濃さが、夜の訪れを告げている。

「戦士失格ですね」

窓の外を見たままで肩をすくめて笑った。後ろから、ゆったりとした靴音が近づいてきて、振り返ると案外近い位置に
国王がたたずんでいた。組んでいた腕をゆるませて、アルフォンスの包帯が巻かれたままの腕を取る。戦いのときに
できた包帯のほつれに、慈しむようにふわりと触れた。

(お怒りかな)

アルフォンスはぼんやりとその手を見つめながら、全く違う考え事をしている。
(さっきジョゼに頼んだ紅茶はまだだろうか。)

戦いというものはなんと疲れるのだろう、体のけだるさが、思考能力を奪わせている。

ふと、額に柔らかいものが当たる感触がして眼を上げた。視界には、ロイマスタングのほほ笑む唇だけが一杯に見え
る。
「・・・?」
顎を上げてマスタングの表情を追った。その拍子に、キスをされて驚く。
咄嗟に身を引くと、ロイマスタングはほほ笑んだ。アルフォンスは目を丸くして、口を掌で押える。

「そ、そういう趣味があるんですか…っ」
「趣味?誰だって恋はするだろう。」
「こ…!!」

うるさいとばかりに唇をふさがれた。体をかわそうとしてシャツを強く握ってふりほどこうとする。体が大きくぶれて、床
にたたきつけられた。その拍子に離れた口で、大きな声でわめいた、混乱する頭は役に立ちそうにない。
「やめてください!!何を…」
大きな手のひらで、言葉が遮られる。すぐそばにあるマスタングの顔に深い影が落ちる。
「君の兄君の気持ちがよくわかる。手放したくない理由も」

ぎいっと、ドアが開く音がして、二人は折り重なったまま同時に戸口を見た。
アルフォンスの頼んだ紅茶をもったジョゼが戸口を少しだけ開けて戸惑いを隠しきれない様子で立ちすくんでいる。
「ジ・・・っ!」
咄嗟に伸ばした腕の手首を、大きな掌に掴まれて床に縫いつけられる。口は反対の手で覆われた。
首を大きく振る。
「あ、の・・・」
戸口に立つジョゼは、止めるべきか、それとも出るべきか判別しかねる様子だった。
眼を不安げに泳がせている。

「速やかに退室してドアを閉めろ。音が漏れないようにして、誰も近づけるな。」
「…っ!!」
口を塞ぐ手に力が込められる、苦しくて眉をしかめているアルフォンスの顔を、マスタングは覗き込んだ。

「そして、このことは内密に。茶は入れ直して、あとで持って来てもらおうか」
ジョゼの震える足が見える。アルフォンスはぎゅっと目を閉じた。
「勘違いするな。これは、王の命令だ」

そういうと、扉はためらいがちに何度か開かれかけたが、やはり、何かをひどく悲しむように閉められた。静かに。


「・・・っ」
首を振って、押さえつけられていた手から逃れる。捕縛術の解き方なら心得ている。

体は小さいがそこはやはり、鍛えられた戦士だった。
精一杯上半身をねじり肘を立て、もう一方の手で相手の胸を制する。
「降りてください」
強い視線と口調にもひるむ気配も見せず頬に触れてくる、その手は以前、勇ましく戦えと包帯を巻いてくれたあの大
きな手だ。
「何を抵抗することがある?君は今、この国の虜だよ、つまりは私のものだ」
「あなたがそんな物言いをするような人だとは思いませんでした。」
マスタングの笑んだ表情からは意志が読み取れない。体を逃がすように、じり、とマスタングの拘束から逃げようとし
た。

胸に置いて相手を制していた手を、逆に大きな手に取られた。
逃げ場を奪われる。

「じゃあ一生をあの兄に捧げるというのか。遠いこの国から、すべてを捧げると」
「ボクの心が自由であるとすれば、それを決めるのはボクでしょう」
掴まれた手首がいたむ。ぎしりと音を立てて、マスタングの意志の激しさを告げている。
「私のものになればいい。全部」
なあ。アルフォンス。

声に、怒気にも似た重さが込められて、怯まずにはいられなかった。
太陽の光を失い、暗くなりはじめた部屋ではただ黒い瞳だけが獣のように光る。あの、鷹にも似た瞳が。
「君の好きな人は、国を持ち、愛すべき妻と姫君も居るだろう。」
自身の体を支えていた手もつかまれる。
背中に冷たい床の感触が痛い。

捕らえられる、と思った。恐らく、からめとられて、逃げられなくなるほどに。
耳をふさいで男から零れだす言葉を遮ってしまいたい。

そうする前に美しい義姉と自分の名前を呼ぶ姪の明るい声が、思い出とともに心に響いて、アルフォンスは苦しさに
顔をしかめた。

目の前の男が、口の端を上げる。
「それとも」
アルフォンスの両手を握りこんだ腕にさらに力を込めた。ぎりっという音がアルフォンスの顔をしかめさせる。

「兄を自分に縛るか?ここに生きていてすら、兄を捕らえて放したくなどないと?」
傲慢だ、と笑った。軽やかに声が響く。

揺れていく。
揺らいで、全て、暗く落ち込んでいく


「放してやれ。兄を。君の愛する国の、王を。」
首に押し付けられた温かい感触に、感覚がぐらりとかしぐ。泣きだしそうに吸った呼吸は、吸い終わる前に閉ざされ
た。頭が妙に冷える、あの人の名前を、呼びたくてでも、すぐにやめた。

ああ、そうだ。ボクは解き放たなくてはならない。
目覚めを待ち続けてくれたあの人を。

ただひとりのかぞく。
あいしていると、いってくれたひと。



**************

無理やり自分のものにしちゃったマスタングさんですが、この後はアルタンを寵愛だよ!
中は実は中世パラレルの「ロイアル編」なのです。このあとロイとアルはいっちゃいちゃになるわけで。(そこはロイが
うまく言葉ぜめでほだすのと、アルタンの順応性からですね)

もう、アルフォンスったら、傾国美男・・・!!!




<下>

  マスタング失脚

さてさて。中編後半にいちゃいちゃになったという設定のロイアルです。どのくらいいちゃいちゃか知りたい方は、「セ
ンスレス」を読みつつ脳内補完していただければ(こら)

ロイはアルタンを寵愛して、他の女性に興味を抱かなくなってしまうのですが、跡取りはなんだかんだ親族の中に第
一候補がいるから気にしないみたいな設定が平気で成り立っています。てへ。
ところが、今度はいよいよマスタングの国の形勢が危うくなる。キングブラドレイから最後通告をされてしまい、しかも
どうやら勝てる見込みがないマスタングに、ブラッドレイは条件を出します。
国宝の剣を差し出せばいいよー、国滅亡は避けられるようにしてやらんこともない。みたいな。
なんで剣?というのはえーー長くなるので、皆さんの妄想力で(以下略)

ところがその剣は、実はアルフォンスと引き換えにエドワードの手に渡ってしまっている、さてどうしよう。
それで話し合った結果アルタンが兄さんと話して時間稼ぎするので、話している間に、王は剣を奪ってくださいという
ことになる。
(たぶんアルタンはその時に兄さんに、「マスタングさんと生きていくよ、心配しないで」的なことをいうつもり。)
ロイマスタングはさんっざん渋って嫌がって駄々こねるんだけど、まあそれしかないねみたいな状況で、アルタンが兄
さんに会いに行った、エドワードとアルフォンスがいるはずの、カーテン挟ん隣の部屋に剣は収められてる。
ロイマスタングがタイミングを計ってその剣を奪いに行く。
その後のSS。これが、最後のSSでございます・・・

・・・やっと(感涙)


********


「感謝するよ、ロイ・マスタング」
剣を掴もうとしたマスタングは、もう青年とは言い難い、力強い声にその場に釘づけにされた。
カーテンを振り返って、自分の耳を疑った。
カーテンの向こうには確かに、人の気配がする。

エドワード・エルリックが、カーテンの向こうにいる。そして自分がここに忍び込むことを知っていた?
だとしたら、アルフォンスは・・・?今、どこに

カーテンの向こうで、ぎちっ、という不吉な音が響く。ベッドがきしむような音、エドワードが低い声で何か囁いたら、ま
たぎりぎりとしたいやな音が、カーテンの奥から、聞こえてくる。
押し殺したような気配が伝わってくる。

縛られているのだ。あの向こうに、確かにいる。
我を忘れてわめいた。
「・・・アルフォンス・・・!!!」
一心不乱に、カーテンに向かって伸ばされた手は、潜んでいたらしい護衛にとらえられた。
剣はその拍子に床に落とされ、軽い金属が床に触れて、こおん、という虚しい反響が部屋いっぱいに響いた。

その音にかぶせるようにエドワードが高らかに笑う。
その声はマスタングが記憶している声とは程遠く、背筋が凍えた。
「よく来たな。マスタング王、待ってたんだよ。還しにくるのをさ。」
声が一気に潜められて、まったく声色のことなる優しいささやきが聞こえた。もうひとつの気配は依然必死に息を押し
殺している。
「頼む、剣は返す、こんなものはいらない。頼むから、アルフォンスを・・・」
「そんなこといわずに、もっていけよ。あんたの国、やばいんだろ。」
そういってから、弾むように笑った。楽しそうに。
「ああよかった。」
唇を、柔らかなものに押し付けるような音が何度かする。
暗い部屋では、音がすべての輪郭をたどっている。

「貴様・・・!奥方はどこに行った!子供は!」
「二―ナはブラッドレイにやったよ。奥方?・・・さあ?」
興味無さそうな呟きのあと、今度は密やかな水音が響いた。ベッドがきしむ、木と木、布がこすれる音。

押し殺していた気配がうごめいて唸ったような気がした。
そうしてそれは限りなく、つい今しがたまでこの腕の中にいたはずの、少年の気配に近いのだ。


怖くない、と言って笑った少年の・・・


「さあ。知らねえ。・・・オレはさ」
縄が思い切り引っ張られる音、何かにふさがれた口から洩れるような、すこし高めのうめき声。

やめてくれやめてくれやめてくれ

「オレはさ、こいつさえ。いればいいから」
「やめろ!!!やめてくれ・・・!アルフォンスを離せ!」
「つまみ出せ。・・・ああ、剣も忘れねえようにな」

なんせアルフォンスと引き換えの大事な剣、だろ?
やるよ。なんでも。持っていけばいい。

マスタングは知らず、叫んでいた。
おそらく少年の名前を、声の限りに。
しかし充分にその声が部屋に反響する前に、重厚な扉が目の前で閉ざされる。


重い音が耳に響く。
その中に刹那、アルフォンスが自分をよぶ声が聞こえた気がした。


***********

はいマスタングさんがつまみだされて、完結(ええー)
本当にすみません、こんな話だからまぎれもなく没だったんですよーーーー↓↓なんでこんなハッピーエンド少ないサ
イトなんだろう(涙)
エドワードさんはブラッドレイさんと共謀してマスタングからアルフォンスを奪還したんですね(説明しちゃうところが字
書き失格だと思うんですがもういいや)アルタンは、そんなこと知らなくって不本意なのに自国に戻されちゃうとい
う・・・

愛されるって、つらいねえ(殴)

ええっと、つまりはこの中世パラレル、別名を「運命に翻弄されるアルフォンス」と申します。・・素敵!←もうほんとば



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