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妄想酒場でーーす。
実はリクエストだったのですが書きあげられなかった・・・本当にすみません。
まずは導入部。
電話が、呻くように鳴り響いている。
その音を背中でかわしながら指先で窓に落ちているしずくをたどる。
以前に比べるとずいぶんしっかりした自分の指が視界に入った。
電話をかけてくる人物なら、検討くらいはついている。ただ、取る気が限りなくゼロに近いだけだ。
要件さえわかりきっている。その要請に答える気がないから、電話に出ることもできない。
「アルフォンス君。」
鳴り響く電話のの音に重なって、穏やかな聞きなれた声。
眼をゆるく閉じる。暗い瞳は、ここでは極力出さないように心掛けている。
「昼ご飯時に悪いね。急患なんだ、ちょっと一緒に見てもらえるかい?」
頭に白髪を蓄えた、白衣をまとった人物が扉の向こうに立っているのが、窓のガラス越しに見えた。
「すぐに行きます」
振り向いてほほ笑む。このほほ笑みが、電話を無視する口実ができたからなのか、あるいは単に作ったものなのか。
もう自分では判別できなくなってしまった。
「もう二年になるかなあ」
溜息をつくように、言葉を吐き出した医師を、アルフォンスは振り返った。後ろで一つにまとめた髪がさらりと音を立て
て流れる。ドクターアンドルはゆっくりとした微笑を湛えて、こちらを見るともなくマグカップを手に包んで呟いた。
「君がここに来てから。」
「そうですね。ちょうど二年前の今頃でしたか。」
紅茶をいれましょう。とポットを手に取る。
「よい拾いものをしたことだ、私も。アルフォンス君が来てくれて本当に助かっているんだよ。」
アルフォンスは、医師に背中を向けたままで微笑した。
冷めていた二つのカップに、温かいお湯を注ぐ。
優しく湯気を立たせながら、それらはアルフォンスの手の中で温度を伴っていく。
「紅茶の入れ方にも、慣れました」
「まったくだ。君の入れる紅茶がみんなの間で評判でね。今度講習会でも開くといいんじゃないかな。」
「これだって、モーリスの奥さんが教えてくれたんですよ」
「茶葉は君が調合しているからなあ。秘訣はそれかな」
部屋に紅茶の香りが充満して、自然とほほ笑みが柔らかくなった。ドクターにカップを渡して、自分のカップに息を吹
きかける。
「ああ、そうだ。アルフォンス君」
「はい。」
「郵便屋さんから、君に」
「え?・・・・ああ、はい。」
宛名のない手紙が、月に一度、決まった日に送られて来る。
封筒の表面には見慣れた文字で自分の名前が書かれているだけで、中に入っているのは一枚の小切手だけだ。手
紙すら入っていない。
いつも、驚くほどの額が書かれている。送り返すのに、その度に額が倍になってまた送り返されてくる。
自分の生活費は、ちゃんと確保しているのかな。
もう送ってこないで欲しい。ボクはきちんと生活しているから、とだけ書いて、別の封筒に入れて送り返すことも、もう
習慣になってしまった。
その手紙が誰からか、なんてわかりきっている。
どうやって居場所を突き止めたのか。
軍人だから――今も軍人として勤めているかは定かではないが――特定の人物の居場所を突き止めることなんて簡
単なことなのかもしれない。あるいはどこかで見かけられたか。
伸びた髪の毛が、視界を遮って煩わしい。高い位置に一つに束ね直してから、ひとつに束ねられるほど月日がたつ
のかと思いたって、溜息をついた。
林檎をひとつ手にとって眺めた。市場で買ってきたのに、とてもじゃないが食べる気にはなれなくて溜息をつく。
机の上のメモを見ると、「ワットさん宅 16時」と書いてある。
往診に行かなくちゃ。そうかんがえるのだけれど体が重くてどうしようもない。
―――――小切手が送られてくるときには、決まってみる夢がある。
ドクターが紅茶を飲み、機嫌を良くして診察室に戻った後、残された休憩室で、途方に暮れたようにその手紙を見つ
めた。
その時電話が、また、呻くように鳴り響いた。誰かの叫びにも似ているようで、顔をそむけることもできずにリビングに
立ち尽くす。
どうしたって、やり過ごすことも、逃げることもできないのだ。
自分はあの人の一部であり、またあの人は自分の一部だった。
しばらくして、電話はぶつりと断ち切れた。電話の残響が悲鳴を聞くようで目を閉じる。
残響も鳴りやまない間にまた鳴りだした電話に苦笑した。溜息をひとつついて受話器を取る。
「君の家の電話は機能しているのかね」
第一声から不機嫌な声に、少し心がなごむ。あのころから全く変わらない声音は月日の経過を忘れさせるようだっ
た。
「お久しぶりです」
「やはり故意に無視していたのか。どれだけ電話したと思ってるんだ」
「一日に4回くらいですかね」
「分かっているのなら話は早い、会って話がしたい。」
アルフォンスは、また目を閉じた。
どうしたって、やり過ごすことも、逃げることも、できっこない。
「いつですか」
時間と場所を書きとめる。電話を切るとテーブルの上におきっぱなしだった小切手が目にとまった。
新しい封筒を用意しなければ。あるいは、大佐――今も大佐なのかどうかはよくわからないが――に渡した方が早い
のだろうか。
―――――小切手が送られてくるときは、決まってみる夢がある。
あの人からの電話は、アルフォンスの記憶の中では一度だけ、ある。
まだ体力が十分ではなくて、電話番くらいしかできなかった頃、アルフォンスは素直にすべての電話に出ていた。
だから、あの人がかけてきたときも不思議なことに、呼び出し音を聞くだけでちゃんと分かっていたのに、体が勝手に
取ってしまった
受話器の先で相手は黙った。電話ごしに聞こえてくる呼吸音が、相手が誰なのかを克明に伝えてくる。
何秒かしてアルフォンスは静かに、自分から電話を切った。胸の動悸が治まらない。その日もやはり、夢を見た。
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はい!これが導入部でっす。
まあまあまあ。コンセプトは、短髪兄、長髪弟でございます。弟は医師見習い・・・白衣・・・でへっ。(よだ
れ)
これはものすごい長く書くつもりで、第三部までかくべ!とかいってた記憶がある。。。大撃沈ですよ!!
orz
以下は、アルタンのところに訪れた大佐とアルタンのやりとり。
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「元気そうで何よりだ。」
「お久しぶりです。」
人体錬成を成功させてから一度も会ったことなどなかったのに、その人物はアルフォンスにまっすぐに気付いた。
喫茶店の奥から、手を軽く上げて手招きする。
頭を下げて、向かいの席に着いた。
「髪が伸びたね」
「そうですね。セントラルを離れてから、何回かくらいしか切っていないので」
「鋼のは逆だな。髪をばっさりと切っていたよ」
ウェイターがアルフォンスの隣に来て、注文を聞いた。私にもコーヒーをひとつ、と声音を少しだけ変えて柔らかく注文
する目の前の人物に、本当に少しも変わっていない、とぼんやり考える。
「で?こちらの生活はどうだ」
「楽しいですよ、本当に良くしてもらっています。」
「ドクター・アンドルの助手、か。まあどうやら立派な医師のようだ」
す、と目をそらす。相手の周到さにそっと膝の上に載せた拳を握った。弱みを見せてはいけない、とは思うのに、目の
前の人物はおそらく誰よりも自分を取り巻くすべての事情を理解している。
「今日はどういったご用件で」
「もうわかりきっているはずだが」
「・・・」
テーブルの上の、グラスを取って飲もうかと考えた。それでもグラスは空虚ですぐに手を離す。
「・・・兄さんは、元気ですか」
対峙する黒い瞳が少しだけ細められて、笑ったことがわかった。
目を伏せる。
隠そうとする。
「廃人に近いね。仕事をするのは専ら月の初めくらいで、中頃になるともう仕事のことなんて忘れてるんじゃないか。
出勤すらしてこないよ。月末になると、またふらりとやってくるんだがね」
そう言って、コーヒーを飲んだ向かいの人物を見た。
「アルフォンス君」
呼ぶ声だけで、もう刺すようだ。
「ここで何をしているんだ?何か解決するとでも?」
窓の外を見た。
何故髪を伸ばす?
さあ。何故でしょうね。
今日はそんな質問をしに来たんですか。
医者の手伝いは、セントラルでもできるだろう。
マスタングは、アルフォンスの質問を無視した。
だがそれは結果的には質問に答えているようだった。そうして最もこの会見の意図を捕らえていた。
「軍に来ないか。アルフォンス君。君は中央に求められる人材だと思うんだよ。」
できるだけ緩慢なしぐさで、注文したミルクティ―をごくりと飲む。
苦い。
目の前に座る人が、次に何を言うのか、わかりきっている。
「セントラルに帰ってこいと言っている。君の「兄さん」はもう息も絶え絶えだ。救ってやりたまえ」
*****
第一部でアルタンがセントラルにしぶしぶ帰ってくる、こっそり軍医になるんだけれども兄さんに見つかって
マスタングと兄さんが大激突です。
以下、すっかりマスタングに言葉で返り討ちにあい、消沈しちゃった兄さん
*****
「大事な、・・・とても大事なものが、この手の中から零れおちていこうとしたら。
握りつぶしてでも、とどめようと思うだろ?どこにも行かないくらい、行けないくらい強く掌の中に納めてしまいたいっ
て。」
「ならば自分が握りつぶして粉々に砕いてしまったことに、怯まないことだ。」
静かに、金色の瞳がマスタングの顔を見上げた。瞳には力ない恐怖が映り込む。
「お前の大事なものには、柔らかな心が宿っていたのだろう?それはもう強固な甲冑すらまとってなかったのに。お前
は、その大事なものを元の形に戻せるという保証を持っていたのか」
笑いが出た。持っていたカップを口に運ぶ。長い金髪を思い出す。
ゆったりとした大きな瞳と、優しげな口元、年齢にしては細い指先。
なのに瞳にはどうしようもないほどの哀しみを抱えていた。
「ああ、粉々だよ。君の大事なものは。なあ、鋼の錬金術師。一番大切なものを元に戻せすこともできない錬金術に
一体、何の価値があるのだろうね」
*****
一方そのころ、アルタンは軍医として戦場に繰り出しています。仲のいい友達ができる(確かオリバー君)、
その人はなんとなく兄さんに似ていて、接するうちにゆっくりと癒されていくアルタン(ベタだな)
二部最後でアルタンは髪を切る、兄さんはまた伸ばし始める。
そんなこんなで第二部に突入。二部はほぼ回想シーンで兄弟の傷を追っていきます。
以下、回想シーンです。
*****
水を飲もうとしてキッチンのシンクに手をついたら、胃の奥から押し上げてくるものを感じてそのまま吐き出した。
何度かせき込む。タイミング悪くエドワードが二階から降りてきて、うずくまったアルフォンスを発見するなり駆け寄っ
てきた。
「アル!!!」
背中に手を置いて、緩くさすってくる。その動作に、また嘔吐感が込み上げてくる。
「やめ、て・・」
けほっとせきこんだ。背中をさする手の動きが怯えたようにびくりと止まった。
嘔吐感の辛さに、ぼろりと、大きなしずくがこぼれて床についた。もう一度小さくえずいて口元をぬぐう。
視線を上げて、まじかにある兄の顔を見つめる。
金色の瞳がその涙に釘づけになって、大きく震えるように、揺れた。
「・・・ごめん」
その言葉を、耳で拾って意味を理解したら、体が震えだしてもう一粒、大粒の涙がこぼれた。
その謝罪は、なんのために?
一体兄は何を『罪』と・・・
「笑ったじゃないか」
声が、聞きとりがたいほど震えた。
にいさんは、あのときわらったじゃないか
『だってほしかったんだ』と
アルフォンスの瞳からそのしずくが零れるのと、拳を強く握るのは、ほとんど同時だった。
「ふざけんな・・・っ」
精一杯の力で兄を殴る。殴られた兄は、防ぐこともせずに、その拳を頬で痛いほど受け止めて、茫然と弟を見た。
いや、痛くなんかないはずだ。こんな弱い体では強い打撃など与えることはできない。
こんな弱い体では
唇をゆるく噛む。
視界がどうしようもないほど滲んで、顔を伏せて目を閉じた。
小さく息を吐く。
「・・・無理だよ」
汚れたシンクを洗うために、ふらりと立ち上がる。よろけた体を支えようと咄嗟に手を伸ばそうとしてきた兄の手を振り
払った。
洗うそばから、透明なしずくが瞳から零れおちていく。
「・・・・無理だよ。兄さん」
エドワードの返事はない。ただ力ない視線だけを感じた。
ぬぐっても拭っても。拭うだけ、瞳が痛むばかりだ。
嘔吐の疲労でめまいがした。ぐらついた体を支えられる。意識が薄れているのに、体が拒否していることがわかる。
それでも抱えあげられた。歪む視界の中でやはり思考もゆがみはじめて、また嘔吐感が込み上げてくる。
ここはどこなのだろうと視界を巡らそうとしたが気が遠くなって、もう無理だった。
ここはどこなのだろう。
なぜここにいるのだろう。
何に囚われてそうして、
何に犯されていくのだろう。
「ただいまあ!」
鍵を開けて扉を上げる。
あからさまに元気な声がでた。
声は玄関に虚しく響いて、何故か妙にいやな予感が胸元まで落ちてきた。
以前のように、出迎えてくれるはずはない。だが弟のおかえり、が聞こえないとひどくかなしくなって、自分勝手だと
は分かっているのに弟に会いたくて仕方なくなる。
「アル・・・リンゴ、買ってきたぞ。」
言葉と声はひどく明るいのに、視線だけ定まらない。必死で弟を探す。キッチン、リビング、ダイニング、階段、踊り
場。人気がない。
「アル?アルフォンス」
帰ってきていないはずがない、弟はまだ外出もできない体で・・・
そんな体に、自分が何をしたのか脳裏に鮮明に浮かび上がって、一瞬で背筋が凍えた。
素早く部屋全体を見回す、人の気配がしない。物音が、ない。
一階にいないのだとわかると、エドワードは二階に駆けだした。
「アル・・・っ!!」
扉がきしむほどの勢いで開けた。片付いた部屋、ハンガーにかけていた衣服がないことを知ると、エドワードは転げ
落ちるように玄関から、外に出た。
ああ、なんで・・・
なんでこうなることを考えていなかったのだろう。
あるふぉんすは・・・
あるふぉんすはからだをれんせいしてとりもどしたばかりで、まだしっかりあるくこともできないんだ、とくにおれがあん
なことをしたからさいきんはまたうごけなくなっていて、こころもひどくふあんていで・・・
まってくれまってくれ。
行くな・・・!
「アル・・・アルフォンス・・・!!!!アルっ」
叫びながら、駅の構内中をさまよった。セントラルの駅はものすごい人波にごった返している。
金髪の後姿をとらえると、我を忘れて肩を掴み、振り返らせた。
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兄さんの、回想シーン。アルを失って一人で生きること。
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にいさん。
アルフォンスの、自分をよぶ声に違和感を覚えた。
眼を見開いて見上げてくる、弟の顔。するりとした肌の感触が掌で滑る。
見下ろす金色の瞳が批難の色でいっぱいに染まっている。弟の頬には、幾筋もの涙の痕、首筋には赤い跡が浮き
立つほどついて、罪悪感のようなものは浮きつ沈みつ、それよりも陶酔に近い浮遊感が全身に漂っている。
吐く息が熱い。おかしな達成感のようなものが、エドワードの体を満たしている。自然、顔が笑んでいた。
ああ、またあの夢だと思う。
にいさん。
どうして、ボクのからだを練成したの。
―――――いつも
繰り返し見る夢の中で弟の口からその言葉が発せられたその瞬間に、いつも。
雨のように罪悪感がエドワードの体を襲ってくる。
その場で諸手をついて謝りたくなるような衝動に駆られる。
後悔が波のように襲って来て、エドワードは自然にあふれてくる、その問いに対しての答えの酷さに自分で戦慄す
る。
だって欲しかったんだ
弟の表情が色を失って、絶望する。
そんな表情をさせるために体を戻したかったんじゃない。
そうだ違う、つなぎとめるために、体を元に戻したかったんじゃない。そんなことは
そんなことは、きっと無機質に魂を縛り付けるよりもずっと残酷なことだ
眼が覚めた。
覚ました瞬間に、また目を強く閉じる。体全体に倦怠感をまとってしまってどうすればいいのか分からない、そんな朝
が最近は多くなった。
月末になるときまってこの夢を見る。見てしまった日は、出勤する気になんかなれずベッドに突っ伏した。
「アル・・・」
声に出したら悲しみの塊のようなものが胸の奥からせり上げてくる、片膝を強く抱えた。
また、今月も送り返してくるだろうか。
月の中頃に、弟に仕送りをする。アルフォンスのことだから、きっとそれが兄からだとすぐにわかるだろう、だけど、メッ
セージを送ることも、名乗ることすらためらわれた。その仕送りは必ず送り返される。封筒に書かれた優しくて丁寧な 文字を見ると声を上げて泣きたくなったり、その場から奔って会いに行きたくなる。発狂にも近いそんな想いを抱えて もなお、その文字を見ると何故か次の日には仕事に行くことができる。
弟の涙が脳裏から離れない。
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第二部最後でアルタンがセントラルに帰還、兄さんと再会するもぎっくしゃく、それでも何故か兄さん直属の
医者に任命され(間違いなくマスタングさんの采配ですが)、距離を縮めていく二人。
か・・書けなかった・・・・。
とりあえず、物語の終わりです。これが第三部の最後の最後。
いろいろごちゃごちゃおこるはずだったんですが・・・・むおおお(涙)
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「違う!お前のせいじゃない!!」
「俺が・・・」
そこで、エドワードは初めて、アルフォンスの瞳を覗き込んだ。
久しぶりの弟の存在を確認して視界がぶれる。
懺悔するように、唇の端が歪んで、言葉が出てこない。
目の前にあるのは、弟の穏やかな笑顔で、それはずっと、ずっとエドワードが失っていたものだった。
謝るばかりだったと思う。いつも謝罪に自分の目いっぱいの想いを載せて告げていた。
これで分かってほしいと、許してほしいと、気持ちも告げずに、ただ押し付けるばかりだった。
「・・・すきだ」
「うん。」
アルフォンスは一回だけ、小さく頷いた。
伏せた顔を縋るように追っていたら、想いが溢れるようにどんどん言葉があふれ出してきて、涙が出た。
「すきだ、アルフォンス。好きだ。好きだった、ずっと・・・」
ずっと・・・
そこから先は言葉にならなかった。
零れだした想いが嗚咽に代わって、うなだれたエドワードの体を、弟は慈しむように抱きしめた。
言葉と、想いごと。
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しゅ・・・終了です・・・ぜえぜえ・・。
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