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追い詰められる、切迫する、もっともっと、と。
もっとつながりたい、と。
下から突き上げてくるような、何か焦りに似たものに追い上げられてエドワードは小さく声を漏らした。体中に、総毛立
つような快楽の波が来る。
「アル・・・」
緊張が一気に解けて弛緩した腕で、やはり力の入っていないアルフォンスの体を抱きなおす。
「すきだ」
返事も待たずに口づける。熱い。頭がおかしくなりそうだ、と本気で思った。
いや、もうおかしいのだ、間違いなく。
そうじゃなければひとりの人間をこんなに求めるはずがない。
自分を受け入れて、好きだと言ってくれる弟に恋い焦がれて、求めて、むさぼってそれでも。
まだ足りない。
足りない、足りない、足りない。
食べてしまいたい、ぜんぶ。この存在を取り込んで、一つになって・・・
鎖骨を舐めて甘噛みしてみた。思ったより、ずっと甘くて驚いてすぐにやめる。
本当に食べてしまいそうだったから。
「・・・アル?」
そこまでしておいて、アルフォンスの反応がないことにやっと気づいた。視線をアルフォンスの顔にもどしてみると、ど
うやら刺激が過ぎたらしく意識を失って、ぐったりと目を閉じている。
「やべ・・・奔り過ぎたか」
そういえば最近弟はレポート作成だとか言って根をつめていた。あまりに兄を構わないので辛抱きれてことに及んだ
のだが。
「アル?おーい。」
反応がない。行為の最中に弟が気を失うなんて、今まで一度もなかったのだ、そんなにひどくしたかな、と自分勝手
ながら兄はこの上なく申し訳ない気分になった。
心配で、声が聞きたくて、微笑んで欲しくておこしにかかる。
頬にやさしく触れ、ごく近い距離でアルフォンスを呼んだ。
「アルフォンス、ごめんな。」
それでも起きない。
さっきまで息を荒くしていたのに、顔色を失っている。なんとなく体が冷えているようで、あわてて体を密着させて毛布
で体を覆った。熱が逃げないように。
そういえば最近、やせたなと思う。やせたというよりやつれたといった方が正確だ。
「アール。」
手の甲に口づける。もう一度抱きこんで、首筋に顔を近づけるとアルフォンスの匂いがした。ふと目に入った唇に、もう
一度口づけようとして、エドワードは身を固くした。
アルフォンスに生気がない。
青い唇、薄くあいた口がきちんと呼吸しているか確かめようと耳を近づける。かすかに息を吸う音を確認して、でも胸
の動悸は治まらなかった。
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