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苦しい。
人間のからだというのは、こんなに苦しいものなんだ。
こんなものをみんな背負って生きていたんだ。
どうしてこんなに苦しいんだろう。
世界はもっと、輝いているんじゃなかったのか・・・?
これな・・・こんな、ボクは・・・・
「熱い・・・。」
水がほしい、喉が痛い。頭が割れてしまいそうだ。
「・・・兄さ、ん・・・」
水を・・・
「しっかりしろ!!」
体が抱き起こされて、水を口に含まされた。こくりと飲み込んで、明瞭じゃない視界のなかに、人がいることに気づく。
「兄さん・・・?」
頬に掌があてられる。
「アルフォンス、しっかりするんだ。」
兄さん、どうして、なんであんなことを
『愛してる。』
兄の真剣なまなざしがよみがえる。
いつからだよ、兄さん。いつからそんな風に・・・
ああ、だから?だから、あの鎧にボクを
「だから、ボクを閉じ込めた・・・?」
頬に触れる手が一瞬びくりとふるえて離れる。支えあげられていた体がゆっくりとベッドに横たえられた。
違うだろ、兄さんはそんなことをしない。
ああ、でも兄さん、ちがう、それはまちがってる、
「ボクたちは、兄弟だろ・・・。」
わかってる、一番苦しんでいるのは兄さんだ、問題なのは。
問題なのはボクが兄さんをどう思っているかってことで・・・
でも・・・
でもそんなの
「そんなの、ただの・・ただの繰り返しだよ・・・」
囚えて囚われて、混じって離れてまた混ざろうとするなんて
それはスパイラルだ、不変で、終わりがないらせん階段。上りつめれば下しかなくて、あとは墜落して行くだけじゃな
いか。
ああ、苦しい・・・。
「ごめん、ごめんな。俺が悪かった・・・。行かないでくれ!頼むから・・・!!」
だれかの低い声が聞こえる。
今は目も開けたくはない。激しすぎる情報量に、視界と思考をすべて奪われてしまうから。
「ボクを・・・解放してよ」
このスパイラルをほぐして、二つの混じったものを二つのひとつのものに還して、そうして、
そうしたら・・・
兄さん。そうすれば、きっと
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